イップスといえばスポーツ選手がなる有名な症状で、極度の緊張などから思うようにプレーできず自分の実力が出しきれない症状のことです。
特に野球やゴルフの選手にある、言わば「心のスランプ」ですが実は、このイップスはスポーツの世界だけではなく仕事でも症状が出る場合があります。
仕事でのイップスはまだあまり知られていないのが現状ですが、陥ると抜け出すのはかなり大変になるでしょう。
今回はそんな心のスランプであるイップスの予防方法と、改善方法についてお話しします。
仕事でのイップスは「ビジネスイップス」と呼ばれている
仕事で起こるイップスは「ビジネスイップス」と呼ばれており、特に経営者やマネージャーという責任を多く担わなければならない役職の人が陥りやすい症状と言われています。
地位が上がれば上がるほど、仕事の責任は増してきます。
その緊張や大きなミスが原因でショックを受け、決断ができなくなってしまうのです。
決断が下せないと言うのはまだ初期の状態で、ひどくなると事業意欲もなくなると言われています。
ビジネスイップは特に以下の人がなりやすい傾向にあるので、気を付けておきましょう。
・優しい
・真面目
・責任感が強い
・素直
イップスを予防する方法
イップスを予防するためには、メンタル面を鍛える必要があります。
メンタル面を鍛える方法はいくつかありますが、最も簡単にできるのは「イメージトレーニング」です。
イメージトレーニングなんかで効果があるの?と思いがちですが、自分が成功している姿をひたすらイメージする事で、ポジティブな思考を身に付けられると言われています。
スポーツの世界でもこのイメージトレーニングがよくできている選手は、イップスになりにくく本番で強いメンタルを保持することができます。
若くして数々のメダルを手にしているフィギュアスケートの羽生結弦選手もメンタル強化のため、日誌に日々のイメージトレーニングの課題を書くほど徹底しているそうですよ。
ビジネスイップスの予防法はまだ多くは知られていませんので、スポーツ選手がどのようにして予防しているのか調べてみると何かヒントが得られるかもしれません。
仕事が原因でイップスになった場合
もしあなたがイップスになったと感じでいるのであれば、今回紹介する対策を実践してみて下さい。
まずは職場の人に打ち明ける
なかなか打ち明けられないと悩んでしまうかもしれませんが、職場の人には自分がイップスの症状を持っていることを打ち明けましょう。
黙っていれば当然ですが、周りは分かりませんしどんどんあなたの評価が下がっていくばかりです。
打ち明けるのには勇気がいります。
しかし今後の人生の中で仕事は必ずしていかなければならないので、勇気を出して話しやすい人に打ち明けてみましょう。
自分が得意とする仕事をする
仕事自体に変化を持たせてみるのも、一つの手です。
例えば自分の得意な仕事であれば、成功しやすい気がしませんか?
難しく自分が苦手とする業務であれば、イップスの症状は出やすく改善する事はできません。
しかし簡単で自分の得意な仕事を日々こなしていけばいくほど、あなたの自信は戻ってきます。
またイップスの症状が出る人の多くは、部下を持っている中堅以上の役職の方が多いと思います。
部下がいる方であれば部下を信じて、仕事を任せることも大切です。
適度な休みを入れる
イップスに陥っている時は、自律神経に不調を来している場合があります。
仕事ばかりを考えてしまわないように、イップスだと感じたら気分転換も兼ねて休みをもらいましょう。
長期的に休めない方は、定期的な休みを取ることで体も徐々にリラックスしてきます。
うまくいっていた時の「型」を思い出す
イップスに陥っている時は、自分の思考に自信が持てなくなってしまっている場合が多いです。
つまりうまくいっていた時の「型」を忘れているのです。
この「型」を取り戻すためには精神的に心地よいと思える仕事を実践し、そのペースを乱さないことが大切でしょう。
このペースを維持し続ければ自然と「型」を思い出し、徐々にイップスから抜け出せるはずです。
仕事でのイップスは必ず克服できると信じる
イップスはスポーツ選手に有名な症状ですが、近年では「ビジネスイップス」と呼ばれるほど仕事でも陥る症状です。
イップスに陥りやすい人は、素直で責任感が強い人が多いのでアドバイスを必要以上に鵜呑みにする傾向もあります。
あまり固くなりすぎず、自分にとって心理的圧迫感を与えるような話であればスルーする癖も付けておきましょう。
今イップスで悩んでいる方もこの症状を乗り切ることができれば、きっとさらに良い仕事ができる人になります。
まずは基本に戻って過去の自分はどういう自分だったかを思い出し、イップスを克服していきましょう。
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