日本では2019年10月1日から
消費税が10%に上がることが決まりましたが、
アメリカの消費税は
どのようになっているのか
気になったことはありませんか?
特にこれから
アメリカに行く予定がある方にとっては、
アメリカの消費税関連について、
知っておいて損はない内容が詰まっています。
この記事では
アメリカの消費税の全てについて
書いていきます。
それでは早速見ていきましょう。
目次
アメリカには消費税がない
冒頭から驚かせてしまったかもしれませんが、
アメリカには消費税がありません。
そもそも消費税という概念が存在しません。
しかし、アメリカも国である以上、
国を回すために税金が必要なはずです。
ちなみに日本では高齢者社会ということで
福祉関連で多く税金が使われています。
どのようにしてアメリカは
国の経済を潤わせているのでしょうか。
アメリカの消費税に代わる税
アメリカに消費税がなくても、
大丈夫な理由。
それは消費税にとって代わる
小売売上税という税金を
国民から集めているからです。
小売売上税とは、
消費者が小売店で商品を購入した際に生じる
税のことです。
こう聞くと、消費税と何が違うの?
と思われるでしょう。
ほとんど同じなのですが、
一点だけ異なる点があります。
ということで、
次はアメリカの小売売上税と
日本の消費税の違いについて
見ていきましょう。
アメリカの小売売上税と日本の消費税の違い
先ほど小売売上税の解説で、
小売売上税とは、
消費者が小売店で商品を購入した際に
生じる税のことだと解説しました。
実はこれ自体は
消費税と何も違いはありません。
小売売上税と消費税の違いは一点だけです。
それは、小売店に商品が届くまでに
税金が生じるか生じないかという点です。
小売売上税は消費者が
小売店で購入した際に生じる税のことですが、
消費税はそれだけでなく
メーカーが商品を作るための
材料を仕入れたり、
小売店が商品を仕入れる際にもかかります。
アメリカの小売売上税は税率が異なる
アメリカには消費税がなく、
代わりに小売売上税があるということは
すでに解説しました。
日本の消費税と同じように、
アメリカの小売売上税も税である以上、
税率があるはずです。
ではアメリカの小売売上税の税率は
何%に設定されているのでしょうか。
日本が10%ですからね。
うーん、8%くらい。
と考える方もいるでしょう。
しかし、実はアメリカの小売売上税は
明確な税率は決まっていません。
というのも、州や郡、市によって
税率が異なっているからです。
日本では考えられませんよね。
全国どこでも一律消費税10%です。
アメリカ主要都市の小売売上税の税率
さて、ここでアメリカの主要都市の
小売売上税の税率を見てみましょう。
まず最も高い税率は
カリフォルニア州の7.25%で、
フロリダ州が6.0%、
ニューヨーク州、ハワイ州は
4.0パーセントとなっています。
日本が10%であることを考えれば、
かなり低い数字ですよね。
さらに驚くべきことに
小売売上税がかからない州もあります。
それも4つも。
それはオレゴン州、モンタナ州、
デラウェア州、ニューハンプシャー州です。
これらの州ではどれだけ商品を購入しても
小売売上税がかかることがありません。
ここで一つの疑問が浮かんできませんか?
小売売上税がかからないのなら
ネットショッピングでその州の商品を購入し、
転売すればかなり儲からないか?
ということです。
アメリカの使用税について
アメリカでは、
小売売上税の他に使用税という税もあります。
使用税とは、
購入した商品が購入した州ではない場合に、
商品を使う州で定められた税を
納める必要があるというものです。
つまり先ほど紹介した
小売売上税が無い州で商品を購入し、
その商品を他の州で転売しようとすれば、
その州の税金をとられてしまいます。
そのためアメリカでは
このような転売を行うものは少ないようです。
小売売上税は商品によって減税される
アメリカでは州や郡、市によって
小売売上税の税率が異なるという解説を
先ほど行いました。
しかし、アメリカでは、
さらに驚くべきことをやっています。
それが、商品単位で小売売上税の減税です。
生活必需品や不動産等の
生きていく上で必要不可欠なものである場合は
州や郡、市で定められた税率より
さらに低い税率で
販売しているところがあるんです。
もちろん日本は全国一律で消費税10%です。
(軽減税率対象品目は8%)
また、衣替えの季節や新学期の季節になると
減税が行われたりもします。
アメリカの税金だけを見ると
国民に優しいですよね。
アメリカの貿易赤字が
非常に問題になってはいますが、
アメリカ的には
全然大丈夫と言うことなのでしょう。
アメリカには消費税がない|その代わりにあるものとは:まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでアメリカの消費税について
解説してきました。
やはりアメリカは
日本と違ってユニークな国ですよね。
日本もアメリカを見習って
商品ジャンルごとに消費税を定める等の
柔軟な政策を行って欲しいものです。
アメリカを訪れた際には、
是非このページの
アメリカの消費税についての内容を
思い返してください。
そして、思う存分
アメリカを満喫してくださいね!